フッ素樹脂(テフロン)の耐食について
フッ素樹脂の特長は、他の高分子材料と比較して耐熱性・耐薬品性・耐紫外線特性に極めて優れているうえ、非粘着性・低摩擦性などの特性を有していることです。特に高い耐薬品性、耐紫外線能力などから、「耐腐食」のためのコーティングとして活用されています。
耐食性能とは、薬品などが引き起こす化学変化による腐食を防ぐ特性のことを指します。化学プラントでの各種操作や不純物の溶出防止、内容物の保護などの用途で幅広く活用されており、ほとんどの腐食性物質(酸・アルカリ・溶剤)に侵されず、使用中に有害物質を発生させない高い安全性を持っています。そして紫外線の長時間照射にもほとんど劣化しない強固さを持っています。高い耐食性を持ったフッ素樹脂は、半導体や各種情報機器、自動車、建築などの様々な分野で、もはやなくてはならない素材となっています。