工業関連分野で活躍する表面処理
生産効率やコストパフォーマンスの向上など、フッ素樹脂の持つ特性はもはや製造工程においてなくてはならないものとなっています。製品の素材のみならず、作業機械のコーティングなどのあらゆる場面で活躍しているフッ素樹脂。こちらのページではその用途についてご紹介します。
金型
プラスチックの成形や金属加工の工程で使われている多種多様な金型には、材料がすみやかに金型より離型する性質が必要です。フッ素樹脂をコーティングした離型性の高い金型は、表面処理の質を高めると共に製造工程のスピードアップを実現します。また余剰材料が固着しないため、金型の寿命自体も長くなります。
ロール、ヒートシーラー
製鉄用ロールや印刷機・コピー機用ロール、ヒートシーラーなどは製造物やその余剰物が固着してしまうとその作業自体が中断されてしまいます。そこで非粘着性能の高いフッ素樹脂コーティングを施すことで、インクや接着剤、樹脂溶融物などの固着を防ぎます。結果、機器のトラブル、メンテナンスの回数が減少します。
工作機械・装置
工作機械に組み込まれるレールなどのガイド機構には、余剰物が固着しないことやスムーズな摺動性が求められます。それらの機構に非粘着性や低摩擦性を持つフッ素樹脂をコーティングすることで、低騒音かつスムーズな動きが実現します。