フッ素樹脂(テフロン)ベルト・テフロンベルト
工業用コンベアのベルトには、製品の性質によりフッ素樹脂加工を施しているものがあります。主に繊維素材のベルトを芯材として使用し、フッ素樹脂コーティングを施します。フッ素樹脂の持つ耐熱性や非粘着性を活かし、様々な分野の製造工程でコンベアベルトとして使用されています。
用途
食品製造、プラスチックフィルム製造、ゴム製品の製造、セラミック製品の製造、ヒートシール工程、接着剤塗布工程、UV乾燥工程、食品の解凍工程、蒸気釜用コンベアベルト、温水処理用コンベアベルトなど
特性
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- 耐熱性
- フッ素樹脂コーティングにより、樹脂コンベアベルトとしては最高レベルの耐熱性・耐極低温性を有します。
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- 非粘着性
- 搬送物がまったく固着しないため、粘着性の高い製造物の搬送に適しています。
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- 寸法安定性
- 芯材にはガラスクロスやアラミドクロスといった機械的特性に優れた素材を使用しているため、高温域であってもその寸法は安定しています。
主な種類
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- ガラスクロスタイプ
- ガラス繊維で編まれたベルトにフッ素樹脂をコーティングしたベルトです。ガラス繊維で編んだ繊維の上からフッ素樹脂をコーティングした「平織りタイプ」と、ガラス繊維1本1本にフッ素樹脂をコーティングし、それを編んだ「メッシュタイプ」の2種類があります。どちらも一般的に使用されているフッ素樹脂ベルトです。中には静電防止加工を施したベルトや、接合跡をまったく残さないシームレス加工を施したベルトもあります。-100~+260度の温度範囲で連続使用が可能です。
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- アラミドクロスタイプ
- アラミド繊維で編まれたベルトにフッ素樹脂をコーティングしたベルトです。ガラスクロスタイプ同様に、平織りとメッシュの2種類があります。ガラスクロスタイプに比べ、耐屈曲疲労特性、耐水蒸気性に優れています。-100~+200度の温度範囲で連続使用が可能です。
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- ゴムベルトタイプ
- ゴムベルトの表面にフッ素樹脂をコーティングしたベルトです。主にゴムベルトにフッ素樹脂フィルムを接着処理してコーティングを施します。用途や使用条件に合わせて色調や組材構成など豊富なバリエーションが用意されています。芯材となっているゴムベルトの限界使用温度により、ガラスクロスタイプタイプやアラミドクロスタイプに比べ可動温度の範囲は狭く、-20~+120度の範囲で連続使用が可能です。また必要に応じてベルト表面に傾斜搬送ラインでの使用に効果的な凸凹(ラフトップ)加工が可能です。